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【石炭】

昨年の中国の石炭生産量は公示生産能力を6.1億トン超過 (15/07/31)
2015/8/3
中国【石炭】

 国家発展改革委員会経済運行調節局の魯俊嶺副局長は7月30日、炭鉱の違法建設と違法生産問題が突出していると述べた。関係部門の統計によると、2014年の石炭生産量は公示生産能力を6.1億トン上回った。また、炭鉱の違法建設規模は年間約7億トンに上り、一部炭鉱の安全性に欠ける生産活動は未だ完全に制止できていない。

 魯俊嶺副局長はメディア向けブリーフィングにおいて次のように述べた。公示生産能力を超える生産や炭鉱の違法な建設と生産という問題によって正常な市場秩序は乱され、需給バランスの失調が激化している。こうした問題は、石炭産業が苦境から脱出して健全な持続的な発展を実現する上で重要な制約要因になっている。昨年下半期に、政府は炭鉱の違法建設並びに生産と能力超過生産を制止し、低品質の石炭の流通と使用を制限するため、一連の措置を取り、それなりの成果を上げた。今年上半期には全国の石炭生産量は1.1億トン減少した。しかし、石炭供給過剰の矛盾が突出している状況にありながら、依然として一部の炭鉱による能力超過生産が深刻であり、価格を数量で補う悪性競争が市場の需給アンバランスを激化させ、産業全体の利益を損なっている。一部企業の生産量の拡大を根源から抑制し、法に基づいて供給総量を調節するために措置を講じることは焦眉の急である。建設と生産秩序の規範化と管理を進めて、違法な生産量を引き下げなければならない。

 国家発展改革委員会を初め12部門は《違法な建設と生産を行う炭鉱に対する合同懲戒の実施に関する通達》を示達した。魯俊嶺副局長によると、関係政府部門は次の一手として、省クラス政府部門に対し、昨年以降の照合済みの違法建設生産炭鉱リストの公示と報告を今年8月末までに完了するよう督促することになる。また、各関係政府部門は密接に協力を進めて法に基づく監督管理と合同懲戒を適正に進める。

 (人民網 7月31日)