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中国
【石炭】

一部の石炭液化事業に継続困難の局面 (15/07/31)
2015/8/5
中国【石炭】

 石炭液化は石炭を主要原料として、ガソリン、軽油、灯油等の燃料油を生産するものである。石炭をわざわざ石油に変えなければならない所以は、根本的に石炭が豊かで石油が乏しい中国のエネルギー構造がエネルギー需要に適応できないためである。

 近年、山西や内蒙古などで石炭液化実証事業は大きな進展を遂げたが、記者の取材から、現在一部の石炭液化事業が継続困難の局面にあることが分かった。

 石炭液化のコスト構成を仔細に分析すると、生産・操業コストが半分を占め、残りの半分は各種税金が占めていることが分かる。油価が高い時期には石炭液化事業は利益を出すことが出来るが、国際油価の持続的低迷に伴い、石炭液化の収益の余地はますます小さくなっている。幸いにも石炭価格も低い水準で推移しているため、関係企業は赤字には陥っていない。

 企業が石炭液化の研究開発に投資を行って、技術的にエネルギー転化率を高め、石炭化学工業の循環経済を実現し、環境キャパシティの厳しい要求に適応するのはあくまで利益が確保された上でのことである。石炭液化事業は科学研究を実証する使命を負い、エネルギーセキュリティを確保するという戦略的意義を有している。長期的観点から、科学技術サポート、人材育成、仕組みの完備、課税政策といった面で「優遇措置」を適用して、石炭液化事業の拡大と成長を助けるべきである。

 (中国国際入札網 7月31日)