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【石油・天然ガス】

中国海洋石油の石油化学事業統廃合計画が浮上 (15/08/13)
2015/8/17
中国【石油・天然ガス】

 中国海洋石油(CNOOC)の石油化学事業の最適化・統廃合計画案はほぼ形作られており、さらなる修正を経た上でCNOOC党組の審議にかけられる。

 CNOOCの楊華董事長(会長)兼党組書記は改革深化指導小組第7回会議において、CNOOCの石油化学事業の最適化と統廃合の必要性、急迫性はすでにコンセンサスになっており、改革の時機は熟していると表明し、石油化学事業の最適化と統廃合を前向きに推進しなければならないと述べた。

 2014年の中国石油化工(SINOPEC)と中国石油天然ガス(CNPC)の混合所有制改革に続き、これまで潜行していたCNOOCの石油ガス事業改革案がようやく浮上した。CNOOCは改革についてそれ以上の詳細な情報は明らかにしていないが、同社の石油ガス資産の統廃合はCNPCとSINOPECの混合所有制路線とは全く異なるものになる。

 CNOOCの陸上業務はスタートが遅く、「片足歩行」のゆえにCNOOCは石油価格の大きな変動に際して比較的大きいリスクに直面する。

 2009年、CNOOCは石油化学販売事業部を設け、製油や石油製品の販売等の業務を一括管理することになった。これはCNOOCが整った産業チェーンを構築する上で初めての部署になった。

 CNOOCの石油化学事業の中では恵州製油所が主力になる。恵州製油所はCNOOCが初めて単独出資により建設した大型製油所であり、原油精製規模は第1期1,200万トン/年になる。第2期は2013年に着工され、製油1,000万トン/年、エチレン100万トン/年になる。第2期がフル稼働すると、恵州煉化の製油能力は年間2,200万トン、エチレンは200万トンになる。

 (中国能源網 8月13日)