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【石油・天然ガス】

シノペック・CNPCと強強連合を進める広匯能源 (15/08/13)
2015/8/20
中国【石油・天然ガス】

 新疆広匯能源の子会社である新疆富蘊広匯新能源有限公司と中石化天然気分公司が《新疆SNG対外輸送パイプラインガス売買枠組協議》に調印した。協議に基づき、新疆広匯はジュンガル東カムスタ地区に年産40億m3のSNG(石炭由来代替天然ガス)事業を建設し、中石化天然気分公司が長距離パイプライン輸送と広域販売及びLNGターミナル、ガス貯蔵庫の建設並びに運営を担当する。

 価格については、双方はその時点での国の関連政策に基づき協議、確定する。価格確定に当たってはSNGのコストと川下の天然ガス市場の価格受入能力のバランスを考慮する。具体的な価格は年度毎の《天然ガス売買契約》において明確にする。

 今回の協議書の調印によって、富蘊広匯新能源はSNGのパイプライン輸送と販売を実現することになる。同時に今回の協議書の履行は、(1)中国石油化工集団の新疆SNG輸送パイプラインの建設と運営、(2)ジュンガル東カムスタにおける年産40億m3のSNG事業の完成と稼動に依存しており、協議書の履行には依然不確実性が付きまとう。

 なお、先月初めに広匯能源と中石油新疆販売公司は、広匯能源が新疆販売公司のサービスステーションの敷地を賃借する形でガス補給設備に投資してガス補給機能を追加することを合意した。アルタイ、塔城、博州の3つのエリアにおいて、13件のサービスステーションの用地の賃貸借を行う。協力期間は当面8年間になる。隆衆石化網のガスアナリスト趙桂珍氏によると、広匯と中石化並びに中石油との協力は言わば強者同士の連合であり、バランスの取れた合理的な天然ガス資源配置や天然ガスの市場化に向けた改革の推進にとって有効である。

 (中国能源網 8月13日)