パキスタンのシャリーフ首相は8月20日、同国南部のシンド州カラチ原子力発電所K2及びK3起工式に出席した。この事業は中国核工業集団が建設し、パキスタンと中国の科学技術分野における協力を体現している。同事業の工費は100億ドル近くに上り、完成すると発電量は1,100MWに達する。パキスタンはエネルギー危機が突出しており、長期的な電力不足に直面している。最も暑熱の厳しい地方は夏季に気温50度を超えることもあるが、僻遠地区の1日の停電時間は20時間に達する。電力不足が深刻であり、エネルギー事業によって生産と生活の電力需要を賄うことが急務になっている。

　今回着工された原子力発電所が竣工すると、パキスタンのエネルギー危機を緩和することになる。

　今年4月、中国とパキスタンは460億ドルに上る協定に調印し、中パ経済回廊を建設することになった。アナリストによると、今回のエネルギー事業の着工によってパキスタンの発展に対する信頼が高まり、中パ経済回廊の建設が後押しされることになる。

　（人民網 8月21日）