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【石油・天然ガス】

露駐中国商務代表チプラコフ「ロシアからの中国の石油輸入増加には不利な要因」(08/01/28)
2008/1/30
中国【石油・天然ガス】

駐中国ロシア商務代表チプラコフは25日の記者発表において、国際原油価格の高騰が続く中、ロシア側は中国向け石油輸出価格について新たな要求をしているが、中国側の輸入価格は固定的であり、このことは中国のロシアからの石油輸入の増加にとって不利であると表明した。

 チプラコフによると、対中石油輸出の主な担い手であるロスネフチは現時点で以前に締結された契約に基づいて中国に石油を輸出しているが、新しい契約は未だ調印していない。双方が新たな契約で合意に達すれば、ロシアから中国への石油輸出は若干増加するが、もし双方が合意に達することが出来なければ、現状を維持することしか出来ない。

 なお、ロスネフチは中国石油天然ガス集団(CNPC)との間で製油所とサービスステーションを共同建設することで合意しており、現在製油所建設の事業化可能性調査報告の実証が進められている。基本的な計画では天津に製油所を建設することになる。

 しかし、CNPCがトルクメニスタンのアム河右岸で進めているガス田開発計画が複雑性を帯びているため、ロシアから中国への石油貿易にどのような影響を及ぼすのか予測し難いと、チプラコフは表明した。

 2007年のロシアの対中石油輸出は2006年に比べ9%減少して1,400万トンになったが、石油製品、特に軽油の対中輸出は急増し、2006年の5倍、2,300万トンに上った。

 (中国石化新聞網 1月28日)