中国外交部の程国平副部長と駐中国ロシア大使デニソフは駐中国ロシア大使館において共同プレス発表会を開き、プーチン大統領の抗日戦勝70周年記念式典出席の詳細や中露協力等について記者の質問に答えた。 程国平副部長によると、今年に入って以来、プーチン大統領と習近平主席が会談するのは3回目になる。 程国平副部長は次のように述べた。中国の抗戦勝利はソ連も含む世界各国の支援と切り離せない。中国とソ連はそれぞれアジアと欧州の2つの主戦場になった。そのため、両国は深厚な友誼を結び、そのことは中露両国の全面的戦略協力パートナーシップの堅実な基礎になっている。今回のプーチン大統領の訪中で中国側は宴を設けてプーチン大統領を招待し、両国元首の個人的友誼を体現する。 デニソフ大使によると、プーチン大統領の今回の訪中は習近平主席個人の招待によるものであり、9月2〜3日の2日間、中国に滞在し、4日に中国を発つ。 中露が天然ガス「巨額契約」に調印へ 程国平副部長は次のように表明した。プーチン大統領の中国訪問中に大小様々な会談を行ない、中露二国間の関係と協力、シルクロード経済ベルトやユーラシア経済同盟をめぐる協力、第二次世界大戦の勝利の成果と国際公平正義の共同維持、両国の関心が共通する国際問題並びに地域問題について意見交換を進め、中露関係政府部門と関係機関の協力協議調印に立ち会う。 デニソフ大使によると、中露は金融、投資、交通、物流などを対象に20件余りの協力協議に調印することになる。 エネルギー協力は中露両国の実務協力の重点になり、両国関係の重要な構成要素になる。今回中露間で調印される20件余りの協議の中にはエネルギー協力も含まれる。 デニソフ大使が明らかにしたところでは、20件余りの協議のうち、両国中央政府、地方政府間の協議もあれば、企業(銀行)間の協議もある。政府部門と企業間の協議はいずれもエネルギー協力を対象とするものである。 「天然ガス協議は最終的に確認されることになる。これは国際慣例だ。なぜなら、規模が極めて大きく、この面も協議も極めて重要だ。中露エネルギー協力協議は必ず調印される。但し、どのような協議が調印されるかが分かるのは終わってからだ」とデニソフ大使は述べた。 デニソフ大使は次のように付言した。非常に多くの人々がエネルギー協力に関心を寄せているが、エネルギー協力だけでなく、交通などその他の分野でも協力を進める。例えば、アムール河・黒龍江間の大橋建設事業やトンネル建設などである。 「一帯一路」やユーラシア経済同盟等の戦略の下、中露協力も絶えず深化している。デニソフ大使は、「両国政府間の投資委員会が目下作業に取り組んでいる。両国間にはモスクワ〜カザン高速鉄道など現在60件余りの大型投資事業がある。今や両国の企業家が全力で協力に取り組んでいることを目にすることが出来る。両国の指導者は二国間貿易を1,000億ドルにする目標を設定した。年内の達成は無理でも将来は必ず達成できる」と述べた。 しかしながら、デニソフ大使は経済の不景気が二国間関係に影響していることも認めた。中露間の今年上半期の貿易額は30%のマイナスになり、311億ドル前後に止まった。デニソフ大使は、中露二国間の輸出入量には変わりがないが、総額が変化した原因は原料価格の暴落にあるとした。 デニソフ大使は、両国指導者が5月にモスクワにおいて達したシルクロードとユーラシア同盟のコンセンサスによって全く新しい協力モデルが確立されたとの見方を示し、このコンセンサスには中露協力のみならず、ユーラシア同盟諸国と中国の協力も含まれるとした。 (北京青年報 8月28日)
中国外交部の程国平副部長と駐中国ロシア大使デニソフは駐中国ロシア大使館において共同プレス発表会を開き、プーチン大統領の抗日戦勝70周年記念式典出席の詳細や中露協力等について記者の質問に答えた。
程国平副部長によると、今年に入って以来、プーチン大統領と習近平主席が会談するのは3回目になる。
程国平副部長は次のように述べた。中国の抗戦勝利はソ連も含む世界各国の支援と切り離せない。中国とソ連はそれぞれアジアと欧州の2つの主戦場になった。そのため、両国は深厚な友誼を結び、そのことは中露両国の全面的戦略協力パートナーシップの堅実な基礎になっている。今回のプーチン大統領の訪中で中国側は宴を設けてプーチン大統領を招待し、両国元首の個人的友誼を体現する。
デニソフ大使によると、プーチン大統領の今回の訪中は習近平主席個人の招待によるものであり、9月2〜3日の2日間、中国に滞在し、4日に中国を発つ。
中露が天然ガス「巨額契約」に調印へ
程国平副部長は次のように表明した。プーチン大統領の中国訪問中に大小様々な会談を行ない、中露二国間の関係と協力、シルクロード経済ベルトやユーラシア経済同盟をめぐる協力、第二次世界大戦の勝利の成果と国際公平正義の共同維持、両国の関心が共通する国際問題並びに地域問題について意見交換を進め、中露関係政府部門と関係機関の協力協議調印に立ち会う。
デニソフ大使によると、中露は金融、投資、交通、物流などを対象に20件余りの協力協議に調印することになる。
エネルギー協力は中露両国の実務協力の重点になり、両国関係の重要な構成要素になる。今回中露間で調印される20件余りの協議の中にはエネルギー協力も含まれる。
デニソフ大使が明らかにしたところでは、20件余りの協議のうち、両国中央政府、地方政府間の協議もあれば、企業(銀行)間の協議もある。政府部門と企業間の協議はいずれもエネルギー協力を対象とするものである。
「天然ガス協議は最終的に確認されることになる。これは国際慣例だ。なぜなら、規模が極めて大きく、この面も協議も極めて重要だ。中露エネルギー協力協議は必ず調印される。但し、どのような協議が調印されるかが分かるのは終わってからだ」とデニソフ大使は述べた。
デニソフ大使は次のように付言した。非常に多くの人々がエネルギー協力に関心を寄せているが、エネルギー協力だけでなく、交通などその他の分野でも協力を進める。例えば、アムール河・黒龍江間の大橋建設事業やトンネル建設などである。
「一帯一路」やユーラシア経済同盟等の戦略の下、中露協力も絶えず深化している。デニソフ大使は、「両国政府間の投資委員会が目下作業に取り組んでいる。両国間にはモスクワ〜カザン高速鉄道など現在60件余りの大型投資事業がある。今や両国の企業家が全力で協力に取り組んでいることを目にすることが出来る。両国の指導者は二国間貿易を1,000億ドルにする目標を設定した。年内の達成は無理でも将来は必ず達成できる」と述べた。
しかしながら、デニソフ大使は経済の不景気が二国間関係に影響していることも認めた。中露間の今年上半期の貿易額は30%のマイナスになり、311億ドル前後に止まった。デニソフ大使は、中露二国間の輸出入量には変わりがないが、総額が変化した原因は原料価格の暴落にあるとした。
デニソフ大使は、両国指導者が5月にモスクワにおいて達したシルクロードとユーラシア同盟のコンセンサスによって全く新しい協力モデルが確立されたとの見方を示し、このコンセンサスには中露協力のみならず、ユーラシア同盟諸国と中国の協力も含まれるとした。
(北京青年報 8月28日)