8月中旬に重慶フーリンのシェールガス生産販売量が1日1,000万m3の大台に乗ったことが発表されたが、8月下旬以降、わずか数日で生産販売量は1日1,200万m3に激増した。国内のシェールガス開発利用の見通しが良好であることや、華中、華東市場のシェールガス需要の拡大に伴うものである。

　現在、フーリンシェールガス田の1日のシェールガス生産量は約1,207万m3、販売量は約1,202万m3に上り、現段階での生産能力の最大化をほぼ実現した。フーリンのシェールガスは重慶現地への供給を確保すると同時に、「川気東送」パイプラインによって華中、華東にも送られ、2,400万戸の世帯の家庭用ガスを賄うことが出来る。

　フーリンシェールガス田の完成済み生産能力はすでに累計40億m3/年を超えており、今年末には累計50億m3/年の生産能力が完成する見通しである。業界筋によると、フーリンシェールガス田の生産販売量の激増は、中国の多元的なガス源構造の形成や華中、華東等のガス需給ギャップの緩和にとって極めて重要な意義を有する。

　（重慶日報 8月28日）