8月24日、陝西省の姜鋒副省長は西安で中国石油化工集団(SINOPEC)の李春光総裁一行と会見し、双方は《陝西省人民政府と中国石油化工集団公司の戦略協力協定》に調印した。調印に先立って、双方は陝西省におけるSINOPECのSNG事業や石油・天然ガス探査開発、パイプライン建設等について意見交換した。

　姜鋒副省長はSINOPECが陝西省で投資を強化することに対して希望を表明し、インフラや投資環境の面で条件を整えると表明した。一方、李総裁は、SINOPECは陝西省との協力をさらに強化し、開発領域と規模を広げ、関連事業の建設を前向きに進めると表明した。

　2014年、SINOPECの全額出資子会社である中国石化長城能源化工有限公司は度々楡林を訪れ、同地にSNG年産80億m3の石炭化学一体化事業を建設する計画について会談を進めた。化学工業の専門家であり陝西省政策決定諮問委員会弁公室主任を務める郭衛東氏は、同事業の市場ポテンシャルは巨大であると指摘する。

　中国は2020年までに天然ガス供給量を4,200億m3に増やす計画であるが、今のところ、国内生産量に輸入量を加えても2,000億m3足らずでしかない。SNGの発展は必然の流れであり、SINOPECの今回の措置は中国の天然ガス戦略目標に合致するものである。　

　（国際煤炭網 9月2日）