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中国
【石炭】

電子商取引は石炭企業の苦境脱却の新たなモデル (15/09/03)
2015/9/9
中国【石炭】

 中国の石炭産業は全体的に赤字に陥っており、苦境脱却は産業全体のキーワードになっている。そうした中、石炭電子商取引が急速に発展しつつある。中国の石炭電子商取引はまだスタート段階に止まっている。石炭電子商取引は100以上の電子商取引プラットフォームがある鉄鋼産業に比べるとスタートが遅れたが、今では関係各方面は電子商取引が未来の発展の流れになると認識するようになり、今後石炭電子商取引プラットフォームが次々と設けられることになろう。近年、石炭産業の不景気や石炭販売の停滞などで、企業にとって石炭電子商取引は新規業務を開拓する最良のチャンネルになる。

 神東煤炭集団錦界炭鉱の艾井石総工程師は次のように指摘する。苦境にある石炭企業は脱却するための様々な方法を試みている。価格引き下げ、信用売りや減産による価格維持など伝統的な措置の他にも、徐々に台頭してきたオンライン取引プラットフォームを視野に収めつつある。石炭電子商取引は石炭産業に新たな活力を与える。需給双方がオンラインで交流して取引を実現すれば、取引コストを節減し、石炭の販路を広げることが可能になる。また、電子商取引プラットフォームによって石炭の大口現物取引の難題も打開され、小規模企業にも取引チャンネルがもたらされる。石炭産業が自ら効率的な販売プラットフォームを広げるだけでなく、国の政策支援も石炭電子商取引発展の護送船団になる。

 李克強首相は第12期全人代第3回会議において「インターネット+」行動計画を提唱した。5月初めには国務院が《電子商取引の発展と経済新動力の加速育成に関する意見》を通達し、「伝統的商取引流通企業の電子商取引を推進する」ことや「エネルギー、化学、鉄鋼等の産業における電子商取引プラットフォームの整然とした発展について関連措置を検討、策定する」ことを打ち出した。中煤遠大の池勇董事長(会長)も次のように指摘する。今日の石炭産業は以前とは異なり、新たな政策環境と市場環境、新たな技術とツールによって石炭という伝統的産業にも新たなチャンス呼び起こされている。石炭電子商取引プラットフォームは新時代の産物であり、インターネット技術を柱として、石炭産業チェーンの各種リソースを結集して、石炭産業のより良い発展を促進することになる。

 (中国煤炭網 9月3日)