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【石油・天然ガス】

ロシアが対中天然ガス年間輸出量を最大3,000億m3に引き上げも ロスネフチ社長が表明 (15/09/07)
2015/9/9
中国【石油・天然ガス】

 ロイター9月6日北京電によると、ロシア国営石油会社Rosneftのセーチン社長は、ロシアが今後20年間で石油生産量を3分の1増やし、日量1,400万BDになる可能性もあると表明した。

 ロシアはすでに世界トップの石油生産国であり、日量約1,070万BDの高い水準を維持しているが、ルーブル下落によって生産コストが下がり、油価下落による影響が緩和されている。

 ロシアの石油増産は、同国が油価下落阻止に向けた行動を取らないことを意味する。これはOPECが市場シェアを維持するために取っている立場に類似する。セーチン社長は「東方経済フォーラム」において「今後ロシアの石油年産量は7億トン(1,400万BD)か場合によってそれ以上になる可能性がある」と述べた。

 ロシアはこの目標を実現するため、試掘を増やし、採収が難しい資源や北極資源の開発を急ぐことになると、セーチン社長は述べた。
 ウクライナ問題でロシアと西側との関係が冷え込む中、ロシアは戦略の重心を速やかにアジアへとシフトしつつある。ロシアは向こう20年でアジア向けの石油・天然ガスの輸出を倍増させる計画であり、そうなれば、ロシアの生産する石油と天然ガスの3分の1がアジアへ輸出されることになる。

 セーチン社長は、ロシアが対中天然ガス年間輸出量を最大3,000億m3に引き上げる可能性もあると述べた。

 (新浪財経 9月7日)