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露ガスプロムが欧州と2件の重要合意 緊張緩和が進展 (15/09/08)
2015/9/8
その他地域のエネルギー

 ロシア天然ガス会社Gazpromは9月4日、欧州で2件の重量級天然ガス合意が成立したと発表した。

 第1に、GazpromはドイツのBASFグループと資産交換で合意した。これによりGazpromはドイツとの天然ガス貿易とドイツ国内の貯蔵施設に関与することが可能になる。この計画はBASFが9ヵ月前に「政治環境の複雑化」を考慮して断念していたものであり、今回の合意は予想外のものになった。

 BASFは今回の協力計画の詳細を明らかにしていないが、今回の合意でBASFはシベリアからより多くの天然ガス資源を提供されることになる。BASFは欧州のエネルギーセキュリティの向上につながるとしている。

 第2に、Gazpromは複数の西側エネルギー企業と北部ガスパイプラインの拡張で合意した。これにより、Gazpromはウクライナを迂回してバルト海から直接欧州へ天然ガスを輸送することが可能になる。

 マーケットアナリストの分析によると、独露の天然ガス合意は両国関係が改善しつつあり、ウクライナ危機や西側の制裁計画によって障害が形成されたわけではないことを示している。

 ドイツ外務省のMartin Schaefer報道官は「今回の天然ガス合意は完全に企業の行為であり、ドイツ政府が前面に出て干渉することはなく、干渉するつもりもない」と述べた。

 また、EUはロシア天然ガスの供給制限の緩和を前向き討議している。

 Gazpromはすでに南部ガスパイプライン事業を断念している。これは黒海とブルガリアを経由して天然ガスを欧州へ輸送する計画であったが、EUの圧力によって昨年断念を余儀なくされていた。

 北部ガスパイプラインをめぐる今回の合意文書は、Gazpromが西側のエネルギー企業、独E.ON、BASF、豪OMV、仏ENGIE及びロイヤルダッチシェル(Shell)と調印した。2019年に稼動し、ガス輸送能力を現在の2倍にする。

 今回の2件の重量級天然ガス合意はマーケットの想定外のものになった。なぜなら、制裁計画とロシア経済の全面的軟調により、西側企業はロシアとの協力を減らしていたからである。

 ドイツ政府の官僚は、イラン核合意でロシアが払った努力を賞賛するとともに、ロシアはシリア内戦問題の解決にも前向きに協力していると指摘した。

 (中国能源網 9月8日)