国家能源局が9月15日に発表した統計によると、8月期の中国の電力消費量は5,124億kWh、前年同月比1.9％のプラスになった。7月期の1.3％のマイナスから再びプラスに転じたことになり、中国経済が変動する中でも安定的に回復していることを示している。また、電力消費構造の持続的改善は中国の経済構造調整が徐々に成果を上げていることを示すものである。

　華北電力大学の曾鳴教授によると、今年の電力消費量の伸び率には変動が生じているが、1日当たりの電力消費量、特に経済成長を牽引する第二次産業と第三次産業の1日の電力消費量を見る限りでは、いずれも増加傾向を示しており、これは中国経済が回復期に入りつつあることを意味する。2012年以降、中国の電力消費量の伸び率はGDPの伸び率を下回るようになって、電力1kWh当たりのGDPは上昇し、産業構造調整は初歩的な成果を上げた。中国電力企業聯合会の予測によると、全国の電力消費の伸び率は引き続き上昇する見通しであり、通年の電力消費量は前年比2〜4％のプラスになる。

　（新浪財経 9月16日）