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中国
【石油・天然ガス】

2030年には中国の年間石油消費量がピークの6.8億トンに (15/09/21)
2015/9/25
中国【石油・天然ガス】

 CNPC経済技術研究院石油市場研究所の陳蕊副所長は、上海で開かれた「2015年中国国際石油化工大会」において、中国の石油消費需要が2030年頃にピークに達して6.8億トンになるとの予想を示した。

 陳副所長によると、今後中国の石油需要は中低速のペースで増加し、製油能力も持続的に拡大して、中国の石油消費は増加が続く。2020年に国内石油消費量は6.08億トンに達し、2030年には6.8億トンに達する。2015〜2020年の石油消費量の年平均伸び率は2.8%になり、2020〜2030年は1.1%になる。

 陳副所長は、先進国の経験に鑑み、世界の平均水準を参照し、中国の関連計画も検討した上で、中国の総人口と都市化率は2025〜2030年にピークに達し、中国の石油需要は2030年頃に7.8億トンのピークに達すると予想したが、代替エネルギーも考慮に入れると、実際の石油需要は約6.8億トンになると考えている。

 近年、中国の石油代替エネルギーは全体的に急速に発展しているが、今後の見通しについては様々な見方がある。陳副所長は、交通運輸分野で石油に代替するエネルギーとして天然ガスと電力が急速な発展を維持し、2020年には8,000万toeの石油に取って代わり、2030年には1億toe以上の石油に取って代わると予想している。

 中国の石油需要は増加が続くが、国内原油の大幅な増産は見込めず、そのため原油対外依存度の上昇が続く公算である。陳副所長によると、今後、中国の原油生産量は2億トンの水準を維持することになる。現在の中国の石油対外依存度は約60%であり、すでに国際的に公認されている警戒線上にある。2020年には67.1%に上昇し、2030年には70.6%に上昇すると予想される。

 「中国の石油備蓄は先進国に比べると一定の格差がある。原油対外依存度が一貫して上昇する中、各方面の力量を結集して石油備蓄施設を共同で建設し、備蓄水準を高めなければならない」と陳副所長は言う。

 (新華網 9月21日)