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【石油・天然ガス】

中国の重油輸入量が減少へ (15/09/24)
2015/10/5
中国【石油・天然ガス】

 中国の7月期の重油輸入量は110万トンの過去最低を記録したが、専門家は2016年も引き続き重油輸入量が減少すると見ている。中国政府は国有企業以外の中小公司に1日約70万バレルの原油を輸入することを許可している。これは中国の原油総輸入量の11%に当たる。

 Energy Aspectsによると、製油公司7社が輸入原油を使用して精製を行なうことを許可されたことで、中国市場の重油供給に変化が生じ、重油輸入は2016年には9%下がることになる。

 また、中国政府の重油消費税引き上げも重油需要低下の大きな要因の一つになると見られている。

 シンガポールの船舶用重油供給業者によると、貿易額が大幅に低下したため、重油輸入量の減少に伴い、船舶用重油需要の低減がもたらされている。今年の欧亜航路における超大型コンテナ船の使用数を見ると、中国は依然大型船舶を多用して運輸を行なっており、そのため船舶用重油価格も影響を受けるに違いない。

 また、北京の貿易業者によると、一部の重油に加えるアスファルト混合材料については、2014年下期の中国の輸入量は月150〜200万トンであったが、2015年には月50〜70万トンに下がった。

 今年6月、中国の重油需要は1日平均108万バレル、前年同期比24.7%もの大幅増になったが、現在需要は大きく下がっており、今後も引き続き中国の重油輸入は下がるだろう。

 (新浪財経 9月24日)