広範囲にわたる雨・雪・雹・凍結による災害が石炭・電力・石油・輸送に深刻な影響を及ぼしている中、国務院は昨日テレビ電話会議を開き、各種対策を配置し、温家宝首相は重要講話を行った。

　温家宝首相は、指導を強化して石炭・電力・石油・輸送を確保することは最も差し迫った任務であるとして、次のように指示した。地方は対策のメカニズムを確立、健全化し、責任制度を厳格にし、関連する任務を各企業、生産機関に割り当てて、各関係部門が職責を十分発揮できるようにしなければならない。基幹企業は生産と供給を増やし、社会責任を適切に履行するよう努力すべきである。重点石炭生産省及び石炭・電力・石油・輸送が逼迫している地区に対する査察を強化しなければならない。世論の誘導を強化して、人民大衆の、雨・雪・雹・凍結による災害に打ち勝つという信念を強化する必要がある。

　国務院は具体的には次の6つの措置を取るよう求めた。

　(1) 安全生産を確保した上で、炭鉱の生産を適切に配置し、石炭供給を増やす。
　(2) 運輸を強化して、円滑な交通を確保する。旧正月ラッシュの輸送任務を全うしつつ、発電用石炭の輸送を確保する。
　(3) 発電を合理的に配置し、広域区の発電能力の調整を強化する。電力需要側管理を強化し、市民生活、公共機関、病院、学校、鉄道の中枢、金融機関、農業生産の電力を優先確保する一方、エネルギー多消費企業、高排出企業の電力使用を制限し、電力逼迫地区においてはこの種企業の電力使用を断固停止する。
　(4) 石油製品と天然ガスの生産、輸送及び販売を安定させ、石油製品の供給が途切れないようにする。都市住民の生活用のガスと重点機関のガスを確保する。
　(5) 市民生活用を優先確保する。被災地区、重要地区及び重点機関の需要を賄うことを優先確保する。
　(6) 安全生産責任制と責任追及制度を厳格に適用し、重大事故の発生を防止する。

　（国家電力信息網 1月28日）