ブルームバーグによると、フランス電力(EDF)の英国Hinckley Point原子力発電所建設事業への中国の参加をめぐって中英両国はすでに合意に達している。同発電所は英国にとって30年ぶりの原子力発電所になり、現時点で建設費が世界最高の原子力発電所になる。

　消息筋によると、原子力発電所の中英共同建設は習近平国家主席の訪英中に発表される。フランス電力と中国の参加企業はすでに具体的事項について交渉を進めてきた。

　欧州委員会の見積もりによると、Hinckley Point原子力発電所の建設費は245億ポンド（約2,400億元）に上る。また、同原子力発電所に対する助成基準も現行の売電価格の2倍になり、英国国内の反対派は、Hinckley Point原子力発電所は世界で最も高価なプロジェクトになるとして非難している。

　マーケットリサーチ会社Jefferiesの公共事業アナリストであるPeter Atherton氏は取材に対し、「Hinckley Point原子力発電所のコストは余りにも高く、そのため、巨額投資に見合う価値を得られるのかはどうか見通しが立たない」と述べた。

　（中国能源網 10月19日）