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【原子力】

中広核が英国に「華龍一号」原発を建設へ (15/10/22)
2015/10/22
中国【原子力】

 英国現地時間10月21日午後、習近平中国国家主席とキャメロン英国首相の立会いの下、中広核とフランス電力(EDF)は英国における新規原子力発電所建設をめぐって投資契約に調印した。中広核を筆頭とする中国のコンソーシアムはEDFと共同で英国ヒンクリーポイントC原子力発電所の投資建設を進める、また、両社はサイズウェルCブラッドウェルBの原子力発電事業2件を共同で推進する。中でもブラッドウェルB原発は中国独自開発の原子力発電技術「華龍一号」を採用する計画である。

 「華龍一号」は中広核が中国のパートナーと共同で開発した第三世代原子力発電技術であり、安全水準は米国、フランス、ロシアなど世界主流の第三世代原子力発電技術に相当し、経済性にも優れる。

 ブラッドウェルB原発事業は中広核が主導し、EDFが参加する形になる。事業の持ち株比率は中広核が66.5%、EDFが33.5%になる。「華龍一号」は英国の包括的設計審査(GDA)にパスした上で、ブラッドウェルB事業において建設される。

 中広核の賀禹董事長(会長)は次のように表明した。ブラッドウェルBは中国企業が初めて西側先進国において開発と建設を主導する原子力発電事業であり、西側先進国への独自原子力発電技術の輸出で大きなブレークスルーになる。中広核は英国の新規原子力発電事業への参加により、中国の原子力発電プラントが欧州のハイエンド原子力発電市場に輸出されるよう促進するとともに、中国の原子力発電企業が英国の原子力発電所の建設と管理に全面的に参加するようリードする。

 中広核は中国の原子力サプライチェーン企業の先頭に立って英国の新規原子力発電所建設事業に参加する。今年4月に開催された第2回中英原子力サプライチェーン大会において、中鉄隧道、中核華興、中核二三建設公司等はそれぞれ英国企業との間でMOUに調印していた。今後もっと多くの中国企業が英国の原子力発電所建設に参加することになろう。

 (中国経済新聞網 10月22日)