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中国
【石炭】

経済減速の中国はすでに石炭消費ピークとの見方も 豪メディア (15/10/19)
2015/10/19
中国【石炭】

 数年前、中国の石炭需要がピークになるのは2020年頃と予想され、そのため大量の資金が採鉱業に駆り立てられた。しかし、最近、こうした予測も完全に変化した。中国の石炭需要は2013年にピークに達したとの見方さえある。

 2013年には習近平主席と李克強首相が汚染に対して宣戦し、中国経済を投資と製造業に対する依存から脱却させ、消費とサービス業によって経済を牽引すると宣誓したが、それ以降、中国に極めて大きな変化が発生した。

 中国は現在世界最大の石炭消費・生産・輸入国であるが、経済減速によって石炭企業は大幅に弱体化した。今年上半期の中国の電力消費量の伸び率はわずか1.3%であり、30年来の最低になった。ここ数週間、中国の石炭大手2社はシェアを維持するため価格戦に巻き込まれている。一方、今年1〜9月の中国の石炭輸入量は前年同期比30%減少した。

 石炭業界やエネルギーアナリストの大多数はなぜこれほど深刻なまでの見込み違いをしたのだろうか。豪エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)のエネルギー金融研究部長Tim Buckleyは、採鉱業界が中国政府の汚染対策と製造業からの依存脱却の決意を見くびっていたと指摘する。

 (中国能源網 10月19日)