10月22日、ルーマニア原子力発電公社は中国広核集団のチェルナボーダ原子力発電所の原子炉2基の建設を承認したと発表した。中国企業が欧州の原子力発電所建設で重要契約を獲得するのは英国ヒンクリーポイント原子力発電事業に続いて2件目になる。

　ルーマニア原子力発電公社の発表によると、同社の株主総会は中広核との協力協定を議決した。チェルナボーダ原子力発電所の3号機と4号機が対象になる。ルーマニアのエネルギー相によると、ルーマニア原子力発電公社と中広核は11月に協力協定に調印し、2年後に着工することになる。

　AFP通信によると、チェルナボーダ原子力発電事業の公開入札が2014年に実施されたが、入札したのは中広核だけであった。同原子炉2基の投資額は60億ユーロ（約422.92億元）に上る。

　チェルナボーダ原子力発電所はドナウ河畔にある内陸原子力発電所であり、5基の原子炉を建設する計画である。1号機と2号機はすでに稼動しており、ルーマニアの電力の17％を賄っている。

　（中国能源網 10月23日）