消息筋によると、中国とインドの石炭需要軟調を受けて、インドネシアの一般炭輸出が減少し、同国の石炭在庫は徐々に増えている。そのため、インドネシアの一般炭供給業者は新たな輸出市場を模索している。

　中国とインド市場に依存することは極めて難しいと、インドネシアの大手石炭生産業者は言う。同氏は中国の石炭需要が好転することはないと見ている。当面の石炭市場低迷を受けて、石炭生産業者の多くは減産や効率向上によって収益確保を図っている。現時点で石炭市場は供給過剰である。

　シンガポールの貿易業者によると、インドネシアの高カロリー一般炭生産業者は生産量を削減するとともに、販売先を価格の高い日本や台湾等の市場にシフトしている。同貿易業者は中国とインドの需要には限りがあり、価格も低いので、中印の石炭市場から撤退して、バングラデシュに商機を求めると述べた。

　（中国銀河証券 10月22日）