中国地質調査局が10月23日に発表した《中国鉱産資源報告(2015)》によると、中国のシェールガス探査開発は四川盆地やオルドス盆地で相次いで大きなブレークスルーを遂げ、フーリン、長寧、威遠、延長の4大生産エリアが形成され、生産能力は60億m3を超えている。すなわち、中国は米国、カナダに次いで世界で3番目にシェールガス商業開発を実現したことになる。

　《中国鉱産資源報告(2015)》によると、2014年における全国のシェールガス新規確認原始埋蔵量は1,068億m3に上った。2014年末時点でシェールガス探査投資は累計230億元を超え、13億m3の生産能力を形成し、シェールガスの大規模商業開発の条件を備えるようになった。専門家は、2020年にはシェールガス年産量は300億m3を突破し、国産天然ガスの約15％を占めるようになると予想している。
　また、中国の天然ガス資源のポテンシャルは石油を上回っており、将来は天然ガスの確認埋蔵量と生産量が急速に増加する段階へと進む。

　中国のエネルギー構造は絶えず改善が進んでいる。《中国鉱産資源報告(2015)》によると、2014年の中国のエネルギー消費総量の中で石炭のシェアは66％にまで下がり、一方、水力発電、風力発電、原子力発電、天然ガスといったクリーン・エネルギーのシェアは16.9％に上昇して、第12次5ヵ年規画のエネルギー構造調整目標はほぼ達成されている。
　
　（中国石油化工網 10月28日）