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中国
【石炭】

山東省が新しい石炭ガス化技術を開発 (15/11/04)
2015/11/9
中国【石炭】

 回転技術を利用する石炭ガス化高効率・クリーン生産システムが山東省科技庁の事業検収にパスした。このシステムは山東聯合能源技術有限公司の発案により、清華大学、山東大学、山東省石炭設計院等が共同で進めた。聯合能源技術有限公司の張長東董事長(会長)は「山東省の90ヵ所の熱発電所がこの技術を採用した場合、900万kW規模として試算すると、標準炭換算で年間1,350万トンの石炭を節減し、CO2排出を2,700万トン減らすことになる」と言う。

 張董事長によると、このシステムは「L型水平スイング床石炭ガス化生産システム」を採用することで、外国のガス流動床石炭ガス化技術の限界を破り、通常の石炭を原料にしつつ、均衡熱交換環境を主要技術手法とする低エネルギー消費で高効率の石炭ガス化エンジニアリング技術を構築した。中国の大量の石炭資源の高効率でクリーンな利用に大きな発展のチャンスをもたらす。

 「既存の熱発電所がこの技術と設備を採用すると、発電量1kWh当たりの石炭消費はわずか238gで、現在の平均水準の380gの40%で済む。環境保護水準も大きく向上し、二酸化硫黄と窒素酸化物の排出は従来の石炭直接燃焼技術に比べ70%以上減少し、欧州の最も厳しい排出基準に達することが出来る」と張董事長は言う。

 (中国能源網 11月4日)