1. HOME
  2. 中国 【エネルギー全般・政治経済】

中国
【エネルギー全般・政治経済】

次期5ヵ年規画のエネルギー年平均伸び率は約3% 再生可能エネルギーの比重が大幅上昇へ (15/11/18)
2015/11/25
中国【エネルギー全般・政治経済】

 第13次5ヵ年規画期に中国のエネルギーの伸びと構造には高度の調整が加えられる。先日開催された「2015年中国ガス体クリーン・エネルギーの発展とエネルギー大転換」高層フォーラムにおいて、国家能源局の張玉清副局長は、第13次5ヵ年規画期のエネルギーの年平均伸び率は概ね3%前後になるとの予想を示した。

 張玉清副局長によると、今年末には一次エネルギー消費に占める天然ガスの比重は5.8%になり、非化石エネルギーの比重は12%に上昇して、第12次5ヵ年規画目標の11.4%を上回る。第13次5ヵ年規画期及び今後一定の時期において、石炭から石油・天然ガス、化石エネルギーから非化石エネルギーへの二重の転換がより一層加速され、石炭消費がピーク期に入り、天然ガスと非化石エネルギーが引き続き急速な伸びを示す。

 また、国家能源局新・再生可能エネルギー司の朱明副司長によると、第13次5ヵ年規画期にはエネルギーの生産並びに消費の中で再生可能エネルギーの比重が大幅に上昇し、風力発電等の再生可能エネルギーは従来の補充エネルギーから代替エネルギーへと転換し、このことが第13次5ヵ年規画期のエネルギー計画や産業管理の基調になる。

 第13次5ヵ年規画期に天然ガスと非化石エネルギーは引き続き急速に発展することになるが、「中国の天然ガス消費の比率は依然低く、エネルギー消費の中で10%を占める主力エネルギーになるにはまだまだ相当大きな距離がある」と国務院発展研究センターの李偉主任は表明し、今後数年、中国は天然ガスの発展に力を入れる必要があり、第13次5ヵ年規画期に天然ガスを主力エネルギーとして育成し、天然ガスの発展をエネルギー転換の重要な方向性にしなければならないと主張した。

 (21世紀経済報道 11月18日)