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中国
【石油・天然ガス】

CNPCとペトロチャイナがパイプラインと製油所資産の売却を検討 (15/11/26)
2015/11/28
中国【石油・天然ガス】

 マーケット消息によると、中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)とその親会社の中国石油天然ガス集団(CNPC)はパイプラインや製油所の権益も含む資産を年末までに売却してバランスシートを改善させるよう計画している。消息筋によると、PetroChinaは資産売却によって2015年下半期の収益を上げたい意向である。一方、CNPCは資金を調達して国務院国有資産監督管理委員会が設定した年間収入目標の達成を図っている。

 アナリストによると、国際原油価格の低迷が石油企業の利益に影響しており、多くのエネルギー企業は資産と人員の削減によって低迷期を乗り切ろうとしている。PetroChinaの第3四半期の利益は81%もの大幅減になり、2007年以来の最低になった。今回の資産売却が実現すると、2013年に機関投資家へ200億元でパイプライン権益を売却して以来の重大な資産売却案件になる。

 今年10月には、サウジアラムコが数十億ドルに上る可能性があるCNPCの営業・小売・製油資産の買収についてドイツ銀行に評価を委託したという情報が流れた。CNPC副総経理(副社長)兼PetroChina総裁の汪東進は今年以降の両社の利益が「大幅に」低下し、CNPCの年間安定成長の目標を達成する上で極めて大きな圧力があると表明した。また、汪東進氏は「資産の軽量化」と資本の運用を通して収益を増やさなければならないと表明した。CNPCはPetroChinaの株式の86.5%を保有し、CNPCの石油・天然ガス確認埋蔵量の約90%はPetroChinaが占めている。

 ブルームバーグの予測によると、PetroChinaの2015年の利益は前年に比べ約55%低い479元にまで下がる。

 (投資快報 11月26日)