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【電力】

中国電力建設集団がジンバブエの30年来最大のインフラ建設を受注 (15/12/04)
2015/12/7
中国【電力】

 中国電力建設集団の12月3日の発表によると、同社は11.74億ドルに上るジンバブエHwange発電所拡張事業を受注した。この事業はジンバブエにとっては30年ぶりの大型インフラ建設事業になる。

 この契約は習近平主席のジンバブエ公式訪問中に調印された。Hwange発電所は1980年代に建設され、総設備容量92万kWであったが、長年改修が行われておらず、設備の老朽化もあって、実際の出力は50万kWにもならない。今回の拡張工事が完成すると、同発電所の設備容量は152万kWに拡大し、ジンバブエの電力供給は70%増える見込みである。

 なお、中国電力建設集団傘下の中国水電が一括請負したKariba湖南岸水力発電所拡張事業は2014年9月に着工された。同事業の工費は3.55億ドルに上り、設備容量を75万kWから105万kWに増やす。

 ジンバブエ経済にとって電力不足は大きいネックの一つである。同国の現在の年間発電量では民生用と工業用電力需要の半分しか賄うことが出来ず、外資の参入や生産規模の拡大は深刻なまでに阻害されていた。ジンバブエのUndengeエネルギー電力相は、Hwange発電所とKariba発電所の拡張が2018年までに完成すると、全国の電力不足問題はほとんど解決されると表明している。

 電力は中国の設備と生産能力の輸出において重点産業になる。中国が今年5月発表した計画によると、当面はアジア周辺諸国とアフリカ諸国を主要対象として、海外電力事業の開発を進め、電力の「走出去」(対外進出)を強化し、関係国の火力発電と水力発電市場を積極的に開拓し、様々な方式によって重要電力事業協力に参加する。

 (中国新聞網 12月4日)