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中国
【石炭】

中国のボイラーの石炭年間消費量は標準炭4億トン 微粉炭型ボイラーへの転換は排出削減に有効 (15/12/09)
2015/12/16
中国【石炭】

 中国の現用の工業用石炭焚ボイラーは約47万台に上り、工業用ボイラーの80%以上を占める。石炭焚ボイラーの石炭年間消費量は標準炭換算で約4億トンに上り、全国石炭消費総量の約4分の1を占める。

 中国煤炭工業協会の劉峰副会長は「工業用石炭焚ボイラーは主要な都市大気汚染源の一つであり、排煙型汚染源としては石炭火力発電に次ぐ第2の汚染源だ」と指摘する。

 中国の現用の工業用石炭焚ボイラーはチェーングレートストーカが主流であり、運転燃焼効率や熱効率が国際先進水準に比べ約15%低く、煙塵排出量は全国総排出量の44.8%、CO2排出量は全国の約10%、SO2排出量は36.7%を占める。

 劉峰副会長は、クリーン・高効率微粉炭型工業ボイラーを普及させることは有効な手段の一つであるとし、石炭の燃焼と転化の2つの側面からクリーン・コール戦略の実施を強化して、石炭利用効率を高めなければならないと表明した。

 国家能源局西北能源監管局が発表した《微粉炭高効率燃焼技術発展状況調査研究報告》によると、全国の工業用ボイラー(キルン)の全てを高効率微粉炭ボイラーに改修すると、標準炭換算で年間約2.5億トンの石炭を節減し、煙塵排出を372万トン、SO2を410万トン、窒素酸化物を400万トン削減することが出来る。

 高効率微粉炭ボイラーシステムは現時点で、遼寧、天津、山東、安徽、江蘇、浙江、福建、広東など東部沿海地区や内蒙古、陝西、甘粛など西部寒冷地区において合計500組が建設されている。

 (中国煤炭資源網 12月9日)