中国煤炭工業協会の王顕政会長は内蒙古で開かれた2016年度全国石炭交易会において、中国の石炭市場価格形成メカニズムの完備が進んでおり、全国石炭価格指数体系が基本的に形成されていると表明した。

　王会長は次のように表明した。中国の石炭価格の仕組みは政府指令的価格、指令的価格と指導的価格の並存(二重制）、そして現在の完全市場価格を経て、全国石炭価格指数を中心としつつ、環渤海、太原、西安、オルドス、東煤都市指数（東北アジア石炭取引センター）等の地域価格指数が補完し、総合指数と地域指数が相互に連携する全国石炭価格指数体系が基本的に形成されている。この10年間で、中国の石炭市場は構造的不足から構造的過剰に変化し、2012年下半期以降、需要の低減、生産能力の早期稼動、石炭輸入の大幅増などで中国の石炭市場に全面的過剰傾向が生じた。中国の石炭取引方式は計画に基づく生産・輸送から、政府の指導と市場運用の結合を経て、最終的には石炭生産・輸送・需要企業の自主契約、自主交渉、価格協議という市場化運用へと発展し、また、取引モデルはデジタル化、ネットワーク化に向け発展している。太原、大連、オルドス、西安など複数の地域的石炭取引センターが形成され、石炭産業の健全な発展を促進している。

　（新華網 12月9日）