環球能源網29日付報道によると、中国石油天然ガス集団(CNPC)は昨年の段階でロスネフチからの原油輸入価格引き上げ要求に同意していたことが分かった。引き上げ幅は1バレル0.675ドルで、2007年11月から適用されていたとのこと。

　CNPCとロスネフチは2004年に長期石油売買契約に調印していたが、その後、国際原油価格が大幅に高騰する中、ロスネフチはCNPCに対し原油輸出価格の引き上げを再三にわたり要求していた。

　CNPC筋によると、同社が値上げ要求を受け入れたのは、価格問題が膠着することによって中露間の石油・天然ガス協力、特に東シベリア−太平洋石油パイプラインから中国大慶への支線建設に支障が出ることを懸念したため。

　しかし、国際原油価格が2004年当時と比べて倍近くにまで高騰した状況では、1バレル0.675ドル程度の値上げ幅はロスネフチにとって満足の行くものではなく、同社の値上げ攻勢とCNPCとの駆け引きはなお続くものと見られる。