ロシアのトルトネフ天然資源相と中国の楊潔●外交部長が29日、中露両国間では初の国境間水資源利用保護協力協定に調印した。

　トルトネフ天然資源相は調印後の記者発表において、同協定の内容と意義について説明した。

　トルトネフ天然資源相によると、今回締結された協定は両国政府の責務を詳細に規定しており、国境河川水域状況を相手国に直ちに通報すること、水質汚染事故等が発生した場合は直ちに相手国に警報を出すこと、両国政府は直ちに相応の管理措置を取る責任を有することなどが盛り込まれている。

　トルトネフ天然資源相は、今回、両国政府の国境間水資源の利用、保護や検査が明確に規範化されたことは、国境間の水資源の生態環境の安定化と改善を図る上で効果的であり、また、緊急事態が発生した場合でもリスクを最低限度に抑えることが可能になるとして、意義は非常に大きいと指摘した。また、2006年の松花江汚染事故に関して、トルトネフ天然資源相は、中露国境間水資源利用保護協力協定には経済制裁や賠償の規定がないことを強調し、協定は特定の地域や事件を対象にしたものではなく、中露両国は国境間の水資源の利用や保護の面で今後さらに協力を定例化、常態化していくべきであるとした。

　（国際在線 1月30日）

　●…簾の广を厂に、兼を虎に