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中国
【石炭】

北京市が石炭消費量を1,200万トンに削減 (15/12/31)
2016/1/8
中国【石炭】

 北京市発展改革委員会と環境保護局への取材から、北京市がすでに2012年比で1,100万トンの石炭消費を削減したことが分かった。北京市は石炭消費圧縮策に着手して以来、300億元近く投じて石炭消費の削減を進め、北京市の石炭消費量はすでに1,200万トン前後に下がっている。中核エリアでは石炭フリーをほぼ実現し、市内6区では集中熱供給のクリーン化を実現した。

 ボイラー改修については、市全体で採暖用石炭焚ボイラー12,616蒸気換算トンの改修を完了し、市内6区から石炭焚ボイラーを一掃した。工業用ボイラーの改修は累計3,307蒸気換算トンに上り、工業団地の生産用エネルギーのクリーン化をほぼ実現した。

 また、東城区と西城区の平屋8万戸の「煤改電」(石炭から電気への転換)を進め、石炭フリーを基本的に実現した。農村や都市農村接合部でも「煤改電」と「煤改気」(石炭から天然ガスへの転換)によって石炭分散消費世帯を8万戸減らした。大唐高井、京能石景山並びに北京国華の石炭焚熱発電所3ヵ所はすでに閉鎖されている。閉鎖後には北京市の二酸化硫黄排出量は7,400トン減り、窒素酸化物や粉塵等の汚染物排出量も大幅に下がった。

 全市の石炭火力発電所が全面的に閉鎖され、熱電併給センターが全て完成すると、排出削減の効果はさらに鮮明になるだろう。

 (北京青年報 12月31日)