1. HOME
  2. 中国 【石炭】

中国
【石炭】

環境保護部が現代的石炭化学事業環境参入条件を通達 (16/01/04)
2016/1/11
中国【石炭】

 12月31日、環境保護部は《現代的石炭化学事業環境参入条件(試行)》を通達した。現代的石炭化学事業建設に対する環境アセスメントはこの《参入条件》に依拠することになる。

 《参入条件》は次のような条件を提示している。

 ・現代的石炭化学事業は最適化開発区と重点開発区に部署しなければならない。水資源が相対的に豊富で環境キャパシティの良好な地区に部署するとともに、環境保護計画に適合することを要する。環境キャパシティを備えない地区における現代的石炭化学事業開発については、先に経済構造の調整、石炭消費の等量又は減量代替等の措置を講じるとともに、先進技術と汚染抑制技術を採用して汚染排出を最大限に減らすようにしなければならない。北京・天津・河北、長江デルタ、珠江デルタ及び水不足地区については現代的石炭化学事業の新規建設を厳重に規制する。

 ・現代的石炭化学事業の技術と建設規模は国の産業政策の要件に適合しなければならない。エネルギー転換効率が高く汚染排出強度の低い技術の採用を奨励し、原料の炭質の相対的安定を図る。

 ・節水措置を強化し、新鮮水の使用量を減らす。条件を備える地区では坑井水や再生水の使用を優先し、地下水を生産用にすることを禁止する。沿海部では海水を循環冷却用とし、水不足地区では空冷やクローズドサーキット等の節水技術を優先的に採用しなければならない。地上水を採取する場合、生態水や生活用水、農業用水を押し出すようなことをしてはならない。

 その他にも《参入条件》は現代的石炭化学事業の立地先、廃水処理、汚染物排出、固体廃棄物処理、地下水汚染防止、環境リスク予防措置、環境モニタリングなど様々な面で要件を打ち出している。

 (中国煤炭資源網 1月4日)