1. HOME
  2. 中国 【電力】

中国
【電力】

電力業界は昨年4,000万トンの石炭を節約 (08/01/31)
2008/1/31
中国【電力】

 国家発展改革委員会(NDRC)の29日の発表によると、昨年、電力業界は1kWh当たりの石炭消費を10g引き下げ、前年比で4,000万トンの原料炭を節約した。発電量に換算すると870億kWhになり、三峡ダム発電所全体の1年間の発電量に相当する。

 発電量当たりの石炭消費の大幅な低下は、大型・高効率ユニットの建設と小型火力発電ユニットの閉鎖に伴うものである。この5年間で発電用石炭消費は1kWh当たり26g下がった。5年前と比べると、同じ発電量で原料炭1億トンを節約したことになる。

 ここ数年、電力事業は急成長を遂げただけでなく、構造調整と省エネ・排出削減でも顕著な成果を上げている。

 昨年末の時点で中国の発電設備容量は7.13億kWに達した。水力発電設備容量は1.45億kWで世界第1位。石炭火力発電は世界第2位であり、30万kW以上の高効率・環境保護型火力発電ユニットの占める比率は2003年初頭の43.39%から2007年には58.9%に上昇した。また、この数年で火力発電所の排煙脱硫装置の付いたユニットは2.6億kW増え、火力発電総容量に占める比率は50%を超えた。排煙除塵、排水、粉炭灰の総合利用といった面でも非常に大きな進展を遂げている。

 昨年、小型火力発電ユニット1,438万kWが閉鎖され、大容量・高効率・低排出の石炭火力発電ユニットが取って代わったが、その結果、1年間で原料炭1,880万トンを節約し、二酸化硫黄の排出量を3,760万トン、二酸化炭素を29万トン削減した。

 (中国石化新聞網 1月31日)