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【石炭】

3つの大きな矛盾が石炭産業の発展を制約 中国煤炭工業協会 (16/01/20)
2016/1/27
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会の姜智敏副会長は1月20日、石炭市場の需給アンバランス、構造の不合理、体制と仕組みの拘束が石炭産業の発展を制約する3大矛盾であると表明した。

 (1) 石炭市場の深刻な需給アンバランス
 石炭需要が鈍化する一方、ここ10年の採炭・選炭業の固定資産投資規模は巨大であり、建設中の生産能力は依然大きい。また、輸入量が高い水準を維持し、輸入炭は依然として極めて大きな競争力を備えている。

 (2) 構造の不合理
 産業構造、技術構造、製品構造の不合理という問題が依然突出している。産業集中度が低く、1人当たりの効率が低い。製品構造の単一性も未だ根本的に変わっていない。石炭の安全な開発、クリーン生産、高度加工はなお多くの問題に直面している。

 (3) 体制と仕組みの拘束
 企業の管理は粗放式であり、負担が重い。社会福祉機能の分離が難しく、老朽炭鉱の市場退出の仕組みが完備されていない。

 姜智敏副会長は次のように述べた。経済成長の鈍化、経済構造の最適化、エネルギー構造の変化、生態環境の拘束といった影響を受けて、石炭需要は2012年以来軟調が続き、2014年の石炭需要はマイナス2.9%になり、2015年はマイナス4%になる見通しである。2015年末まで48ヵ月連続で石炭在庫総量は3億トンを超え、石炭企業の在庫は1億トンを超えている。国家統計局の発表によると、1〜11月の全国の一定規模以上の石炭企業の主営業収入は前年同期比14.6%下がり、企業収益は61.2%減少し、減益率は2014年同期に比べ16.8ポイント上昇した。2015年の全国の一定規模以上の石炭企業の原炭生産量は36億8,500万トンで、前の年に比べ1.34億トン減少した。2015年の中国の石炭輸入は2.04億トン、前年比29.9%減少した。輸出は533万トン、前年比7.1%下がり、純輸入は1.99億トン、前年比30%減になった。 

 (新浪新聞 1月20日)