山東省政府のウェブサイトによると、1月21日、山東省国有資産監督管理委員会の樊軍副主任は山東省国有資産・国有企業改革進展状況発表会において、第13次5ヵ年規画期に山東省所轄企業が石炭生産能力を4,282万トン削減する計画であると説明した。

　2015年の山東省の石炭生産量は1.45億トン、査定生産能力は1.72億トンに達している。つまり、山東省は石炭生産能力の4分の1近くを削減することになる。

　樊軍副主任によると、山東省所轄企業は複雑で厳しい経済情勢に直面しつつ、コスト引き下げと効率向上に力を入れ、需要の減少や価格下落の影響を抑え、顕著な成果を上げている。2014年のトン当たりの石炭コストは前年に比べ45元下がり、74億元のコスト引き下げと効率向上を実現した。さらに2015年には石炭コストを前年より68元引き下げ、125億元のコスト引き下げと効率向上を実現した。

　2015年に山東省の石炭産業の経営は異常なまでに厳しくなり、関係企業は職員の給料をカットして人件費を圧縮した。エン鉱集団、山東能源、山東鋼鉄、山東黄金の職員の給料は前年に比べ39億元、8％下がった。

　過剰生産能力の解消につては、兗鉱集団と山東能源は主動的に対応措置を取っており、2015年末時点で21組の坑井の採掘を一時停止して、石炭生産能力を合計685万トン縮小した。第13次5ヵ年規画期には山東省所轄企業は石炭生産能力を4,282万トン縮小する計画である。　

　（21世紀経済報道 1月21日）