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【石炭】

石炭の過剰生産能力解消は長期的見地に立つことが必要 中国煤炭工業協会 (16/01/25)
2016/1/29
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会の姜智敏副会長は次のように表明した。

 2015年以降も石炭の供給過剰ギャップがさらに突出して、価格が下落し、企業収益が低下、赤字企業の比率が上昇し、石炭経済の動向は厳しさを増している。「脱生産能力」は2016年の中国経済構造改革「5大任務」の重要な一環であり、生産能力過剰と価格下落の泥沼に陥っている石炭産業も当然ながら例外ではない。

 生産能力過剰と需給アンバランスは産業の不景気をもたらす重要な原因である。石炭産業の過剰生産能力を解消して需給バランスを推進するに当たっては、短期的戦略とともに長期的戦略も勘案して進めることが必要である。まず短期的には、第1に、法規に基づいて石炭生産能力の無秩序な増加と生産量のアンバランスを規制し、法規違反炭鉱の建設と生産を管理する。第2に、炭鉱の公告能力を超過した生産を規制し、国が査定した生産能力に厳正に従って生産を進めるようにする。第3に、安全と環境保護を突破口として、安全でない炭鉱や環境保護要件に適合しない炭鉱の生産活動を禁止する。

 石炭産業の過剰生産能力を解消するには、短期的な着眼だけでなく、長期的見地に立脚することも必要である。中長期的には、石炭産業の過剰生産能力解消に当たって、まず老朽化生産能力の淘汰と結び付け、長期的な退出の仕組みを確立することで、資源が枯渇し安全の保障がなく黒字転換の見込みのない企業の市場からの退出を誘導、奨励、支援しなければならない。第2に、地域別の石炭生産部署を最適化し、東部・中部・西部に分けた開発利用構造を形成する。第3に、産業部署をめぐって、石炭の上流と下流産業の一体的な発展を推進しなければならない。

 (山西新聞網 1月25日)