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【石油・天然ガス】

石油ガスパイプライン業務の分離独立を推進 CNPCのレポート (16/01/26)
2016/2/3
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス集団(CNPC)経済技術研究院が1月26日に発表したレポートは、中国の石油・天然ガス体制改革の考え方を明らかにしている。同レポートによると、中国はパイプライン業務の分離独立を逐次推進し、条件が成熟次第、独立したパイプライン公司を設けることになる。

 CNPC経済技術研究院の銭興坤副院長によると、2016年中には石油・天然ガス体制改革の全体計画案が公布され、石油・天然ガスの全産業チェーンを網羅する「立体改革」が全面的に展開される。この改革は、行政面の独占を打破し、自然独占分野は管理しつつ、競争的プロセスを自由化することが方向性になる。実験を基礎に各種改革はを徐々に推進し、2016年は実施細則の制定や付帯政策の策定が焦点になるだろう。

 レポートによると、石油・天然ガス上流の探査開発分野は鉱業権制度をめぐって改革を推進し、鉱業権の保有コストの引き上げ、鉱業権の流動の加速、埋蔵量の取引市場や健全な探査開発に対する監督管理システムの確立が重点になる。

 石油ガス流通分野については、引き続き原油輸入と石油製品輸出に対する制限を緩和し、より多くの企業が輸入原油使用権と非国営貿易輸入資格を獲得できるようにするとともに、石油製品輸出枠をさらに増やす。

 価格制度については、まず石油製品価格の自由化を先行させる可能性が高く、天然ガス価格については、中間を統制しつつ、上流と下流を自由化するという考え方に従って、パイプラインタリフの管理を厳正にする一方で、石油・天然ガス取引センターの機能を整え、石油・天然ガス価格が市場によって形成されるよう徐々に推進する。

 (中国証券網 1月26日)