税関総署が2月15日に発表した統計によると、中国の1月期の石炭輸入量は1,523万トン、前年同月に比べ155万トン、9.24％減少し、前月比では241万トン、13.66％の減少になった。

　春節休暇の影響で1月の石炭末端消費市場が軟調になり、需要が振るわなかったことが石炭輸入減少の主要要因であると見られる。

　1月期の石炭輸入額は7億2,301.9万ドル、前年同月比36.6％減、前月比18.64％減になった。逆算すると輸入単価は47.7ドル/トンで、前月比2.91ドル、前年同月比で20.46ドル下がった。

　需要の低下と価格下落の影響で石炭輸入の利益は縮小している。加えて、水力発電や原子力発電などクリーン・エネルギーは火力発電から市場シェアを奪っており、石炭輸入量は今後も縮小すると予想される。

　2015年の中国の石炭輸入は2億406万トン、前年比29.9％減になり、輸入総額は121億134万ドル、前年比45.6％減になった。

　（中国煤炭資源網 2月16日）