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中国
【石炭】

1月期の中国の石炭輸出量が前年同月比161.9%増 (16/02/16)
2016/2/16
中国【石炭】

 税関総署が2月15日に発表した統計によると、中国の1月期の石炭輸出量は61万トン、前年同月に比べ37.71万トン、161.9%増加し、前月比では17万トン、38.64%増加した。

 価格の下落に伴い、国際市場における中国炭の競争力はやや強まっており、2ヵ月連続で前年同月比、前月比ともプラスになったが、数量は依然低いレベルに止まっている。

 1月期の石炭輸出額は4,400.7万ドル、前年同月比71.7%増、前月比では10.13%増になった。逆算すると輸出単価は72.14ドル/トンであり、前月比18.69ドル、前年同月比では39.3ドルの下落になった。

 中国の石炭輸出量は2003年以降年々低下してきたが、その主な原因は政府が輸出還付税を撤廃し、輸出関税を課税したためである。財政部は2015年1月1日より全ての炭種の輸出関税を10%から3%に引き下げたが、輸出減少傾向は変わっていない。

 中国の石炭資源は世界第3位であるが、1人当たりではロシアの7.69%、オーストラリアの2.5%でしかない。しかも可採年数はわずか33年であり、世界平均の112年をはるかに下回る。つまり、国は今後一定の間、石炭輸出に対して慎重な態度を取る必要がある。

 2015年の中国の石炭輸出は合計533万トン、前年比7.1%減になり、輸出額は4億9,875万ドル、28.3%減であった。

 なお、1月期の中国のコークス及びセミコークスの輸出量は74万トン、前年同月比31%減になり、輸出額は8,661.6万ドル、前年同月比52.5%減になった。

 (中国煤炭資源網 2月16日)