1. HOME
  2. 中国 【石油・天然ガス】

中国
【石油・天然ガス】

中国の石油製品価格が米国よりも高い理由は48%の税金にあり (16/02/19)
2016/2/25
中国【石油・天然ガス】

 中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)は2月16日、《米国の石油価格が中国よりも安い内幕》と題するレポートを発表し、中国国内の石油価格が高い原因は、価格の48%が各種税金及び課金であるためと指摘した。例えば、米国テキサス州の2008年7月のガソリン価格は1ガロン4ドルであったが現在1.5ドルに下がり、人民元に換算すると1リッター当たり2.6元にもならない。一方、中国の93号ガソリンは比較的安い吉林省でも1リッター5.36元であり、北京だと5.56元になる。

 ペトロチャイナの説明によると、米国は早い時期から石油の開発と利用を進めており、石油埋蔵量は中国をはるかに上回る。また、米国は石油資源の争奪と支配に意を用い、中東地区の一部産油国には長年にわたり軍を派遣して駐留させている。一方、中国は生産コストが高い。また、米国の1リッター2.6元のガソリンは、ニュヨーク州での最終支払い価格は約3.31元になるが、中国は実際の消費価格と税が混淆され分離されていない。税金を除けば1リッターの価格は2.95元になるはずであり、米国のサービスステーションの価格並みになる。なお、中国よりも石油製品の消費税が高い国にはドイツの57%、韓国の52%などの例が挙げられる。
 
 中国は今年初め、石油製品価格の調整に際して「下限価格」を適用することにしたが、これについては様々な疑問の声が投げかけられている。また、石油製品消費税がさらに引き上げられるとの情報もある。一方、石油企業の経営状況が憂慮される。ペトロチャイナの予測によると、2015年の同社の純利益は前年比60〜70%減になる。

  (網易財経 2月19日)