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【電力】

発展改革委員会が南方被災地区の停電原因を調査 (08/02/08)
2008/2/12
中国【電力】

 発展改革委員会は、能源局、国家電網公司、電力工程顧問公司の関係者からなる調査チームを湖南省●州市に派遣し、停電の原因を調査した。●州は大雪や氷結によって送電塔や電柱などが倒れ、多くの地域で停電が発生したところである。

 ●州への主要送電ルートである東江発電所から城前嶺変電所にかけて、送電線や送電塔のほとんどに重度の氷結が見られた。

 中国の北方の最低気温は零下20〜30度に達するが、●州の最低気温は零下5度に過ぎない。それにも関わらず重度の氷結が生じた理由について、中国電力工程顧問公司の高級工程師(上級技師)である梁正平氏は、第1に南方は湿度が高いため、第2に摂氏0度から零下5度は最も氷結が生じやすく、風の作用もあったため、氷の厚みが増したと説明する。また、同公司総工程師(技師長)の呉雲氏は、複線の送電塔の重量は概ね6トンであるが、氷結によって50トンに達したため、鉄塔が倒れたと言う。

 調査チームの関係者は、今回の大雪災害を教訓として、重被災地区に氷結観察所を設けるなど電力応急体制を改善しなければならないと指摘する。国家発展改革委員会能源局の王駿副局長は、地区別に電力網の設計基準を改正して、氷雪災害に対する防御力と送変電システムの信頼性を高めることになると述べた。

 (人民網 2月8日)

 ●…「チン」。「林」の右におおざと