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中煤集団華昱能源の短期融資社債がデフォルトへ (16/04/06)
2016/4/6
中国【石炭】

 4月5日、中煤集団山西華昱能源有限公司はリスク提示公告を発表し、2015年度第1期短期融資社債(コマーシャル・ペーパー)「15華昱CP001」が石炭市場軟調の影響により、期日通りの償還に不確実性があると表明した。 

 山西華昱能源有限公司は中央企業の所属であり、中煤集団が筆頭株主として49.46%の株式を保有している。中煤集団は中国第2位の石炭生産企業であり、国務院国有資産監督管理委員会所轄の中央企業である。 

 「15華昱CP001」は2015年4月に発行され、発行総額6億元、期限1年、額面利率6.3%で、期日には元利合計6.38億元を償還することになっていた。主幹事機関は浦発銀行である。 

 2015年第1〜第3四半期に華昱能源の業績は赤字になり、資金チェーンが逼迫して、調達した資金では最終的に元利の償還に不足が出ることになった。 

 華昱能源の第3四半期の業績報告によると、2015年第1〜第3四半期の純赤字は4.2億元に上った。2015年の石炭生産量の対前年比の伸び率は62.34%に上ったが、販売量の伸び率は6.28%に止まり、販売価格は21.5%下落した。トン当たりの石炭生産コストは29.34%下がったものの、これまでの投資規模が大きく、事業が逐次竣工、稼動しているため、財務コストが上昇し、その結果、収益が急激に低下した。 

 華昱能源は3四半期の赤字について説明した際に、期限通りに元利の償還を行なうことを保証していたが、今やその実現は難しいようである。 

 (財新網 4月6日)