国家電網青海電力公司の発表によると、青海電網は3月期に広域電力取引によって初めて余剰発電電力量0.8億kWhを華東地区へ送電した。

　青海省は太陽エネルギーが中国で最も豊かな地域であり、2015年の新規発電設備は872万kWに上り、総設備規模は2,165万kWに達している。

　国家電網青海電力公司管制センターの張洪平主任によると、2016年には青海省の電力需要の伸びが鈍化し、加えて太陽光発電など新エネルギーが急増して、青海電網のピーク

調整はますます難しくなっている。そのため、太陽光発電による電力を受け入れる市場を全国に求めることが必要になっている。今回、国家電網公司の計らいにより、東部と西部地区のピークシフトと電力価格の差額を利用して、青海の余剰の太陽光発電電力量の華東への送電を実現した。

　青海からの対外送電は0.8億kWhに上っているが、これは標準炭換算で0.98万トンの石炭輸送に相当し、CO2の排出を2.45万トン削減する。
　「今回の措置によって青海の太陽光発電電力の省外への送電を初めて実現し、青海電網のピーク調整圧力を有効に緩和する一方、東部地区は青海のクリーンで経済的な電力を利用することができ、ウィン・ウィンを実現した」と張洪平氏は言う。青海は4月期も引き続き余剰太陽光発電電力の省外への送電を展開し、華東（安徽）へは0.4億kWh、華中（湖北）へは0.48億kWhの送電を行なう計画である。

　（中国新聞網 4月8日）