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インドネシアがトリウム原発の開発を視野に (16/04/05)
2016/4/5
アジア【電力】

 インドネシアの華字紙「国際日報」の4月4日付報道によると、世界の化石エネルギー埋蔵量が徐々に減少する中、各国はグリーンエネルギーや持続可能なトリウムエネルギーに注目し始めており、中国、インドやインドネシア等もグリーン原子力発電所の建設を視野に入れている。

 インドネシア国家工業経済委員会のUsman委員は、同委員会がトリウム燃料によるグリーン原子力発電所建設案をジョコ大統領に提出したことを明らかにした。インドネシア政府はトリウム燃料による発電計画を前向きに支持しているが、これはトリウム元素の埋蔵量が相対的に大きく容易に調達できる一方、核廃棄物の発生が少なく、発電効率が高いためである。また、トリウム元素は核兵器にすることが難しいため、米国など核大国が許容することもある。Usman氏によると、大統領はこの案件について討議を重ねており、同事業が完成すると、インドネシアはASEANで初めてグリーン原子力発電所を有する国になる。

 (中国商務部ウェブサイト 4月5日)