税関総署が4月13日に発表した統計によると、中国の3月期の石炭輸出は127万トン、前年同月より95万トン、296.88％増加した。

　国内の石炭市場軟調のため、国際市場に目を向ける石炭企業がますます増えている。ここ数ヵ月、国内石炭価格は持ち直しているものの、全体的には依然低迷が続いており、そのため、国際市場において中国炭の競争力はわずかながらも強まり、石炭輸出量はここ4ヵ月連続で前年同月比、前月比ともにプラスになっているが、数量的には依然として小さい。

　3月期の石炭輸出額は9,285.9万ドル、前年同月比166.7％の増加になったが、前月比では30.65％下がった。輸出単価は73.12ドル/トンで、前月に比べ4.98ドル/トン下がり、前年同月に比べると35.69ドル/トン下がった。

　国際石炭市場は全体的に生産能力過剰であり、中国の石炭企業は生産コストと輸送コストが高く、オーストラリアやインドネシア等の石炭輸出大国と比べると、価格面で依然劣勢である。そのため、国際市場を開拓するには輸出価格をもっと引き下げる必要がある。

　なお、1〜3月期の石炭輸出は279万トン、前年同期比184.69％増、輸出額は2億793.9万ドル、前年同期比90.04％増であった。

　（中国煤炭資源網 4月14日）