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【新エネルギー】

タイの地方住民、廃棄物による発電所の建設中止を求め裁判所へ提訴(16/04/19)
2016/4/19
アジア【新エネルギー】

 4月18日、タイの各地方コミュニティーと環境保護団体は、現政権と平和・秩序国民評議会(National
Council for Peace and Order、NCPO)を相手取り、NCPOが都市計画として進めている廃棄物発電所建設計画の中止を求める訴訟を最高裁判所に起こした。この訴状は、発電所や廃棄物管理等の事業について、都市計画規制の対象外にすることを可能とするNCPOの第4/2559法案が事業該当地域の周辺住民の権利を侵害するとする12人の原告と各県からの485人のサポーターから成る団体から提出された。

 環境保護団体のSurachai氏によると、Chachoengsao’s Khao Hinsorn地域の石炭火力発電所のように環境規制をすり抜けて建設され、周辺住民が長期的にその被害を受け続けているケースはいくつも存在する。今回のChiang Rak Yai(Pathum Thani県)の廃棄物発電所などの建設地は、周辺では寺院、病院、Thammasat大学、バンコク市の浄水場など多くの施設が分布している地域で、その影響は計り知れない。今年の2月頃、すでに100以上の地方コミュニティーと独立団体が第4/2559法案を廃止するように当局に請願したが、当局から公式な返答が得られないため、今回の訴訟にまで発展した。

(Bangkok Post 2016年4月19日)