イランのザンギャネ石油相は4月17日、国際原油市場におけるシェアと生産量の回復を断念することはあり得ないと述べた。

　OPECはドーハ会議において石油増産凍結で合意する公算であるが、アナリストによると、ザンギャネ石油相の発言は、イランがこの合意を受け入れないことを示す。

　今年1月、EUと米国はイランに対する経済制裁を解除し、イランは短期間で原油輸出を100万BD増やして、制裁前の生産水準を回復すると宣言した。

　ザンギャネ石油相によると、イランはすでにOPEC加盟国やロシアなど非加盟の産油国の一部に増産凍結を受け入れないことを通告し、イランの国際原油市場復帰に対する理解を求めた。もしイランが1月期の水準に凍結することになれば、制裁解除は全く意味を成さなくなる。ザンギャネ石油相は一方で、他の主要産油国の増産凍結措置に歓迎の意を表し、同措置はが国際原油市場の安定回復と平衡に寄与すると述べた。

　 （網易財経 4月18日）