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中国
【石油・天然ガス】

スカイランド石油が東シベリヤやタジキスタンから中国へ石油ガス供給へ (16/04/25)
2016/4/25
中国【石油・天然ガス】

 スカイランド石油(Skyland Petroleum Corporation)は2016年よりロシアの東シベリア地区、タジキスタン、グルジアなど「一帯一路」沿線諸国から中国の東北地区、環渤海地区及び長江デルタ地区へ石油と天然ガスを供給すると発表した。

 スカイランド石油のDavid Robson会長によると、同社は東シベリア地区所在の複数の大型油ガス田の一部権益を買収する計画を進めている。投資が合意されると、石油と天然ガスが東シベリア−太平洋石油パイプライン(ESPO)及び「シベリアの力」ガスパイプラインによって、中国の黒龍江、遼寧、天津、北京、江蘇、上海等へ輸送される。ESPOパイプラインはすでに稼動中であり、「シベリアの力」ガスパイプラインは2018年の竣工が予定されている。

 スカイランド石油は中国の国有企業及び民営企業と協力して、東シベリア地区の石油・天然ガス開発を進めるとのことである。「東シベリア地区で産出される石油は品質が高く、硫黄分が少なく、中国にも近い。中露が共同でタイトオイルの開発を進めることは、事業のリスク低減に役立ち、資金、技術、実施能力などの面で事業の実力を高めることになる」とDavid Robson会長は言う。

 スカイランド石油は中国の隣国であるタジキスタン南部でも油ガス田開発を進めており、年内には中国へ石油と天然ガスを供給できるようになる。中国石油天然ガス集団(CNPC)は同地区で中央アジア−中国天然ガスパイプラインD線の建設を進めており、同事業が竣工すると、スカイランド石油はこのパイプラインによって中国へ天然ガスを直接輸送できるようになる見込みである。

 また、スカイランド石油はグルジアの首都トビリシ付近の既存の石油・天然ガス鉱区の延伸部でも新規油田開発を進めており、中国企業がその共同開発に参加する見通しである。年内にも中国への石油・天然ガス供給を開始することになろう。

 スカイランド石油はオーストラリア証券取引所に上場している石油・天然ガス探査開発企業であり、ロシア、タジキスタン、グルジアなど「一帯一路」沿線諸国に豊かな石油・天然ガス資産を保有している。

 (中国新聞網 4月25日)