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今年第1四半期業績 ペトロチャイナは巨額の損失計上 シノペックは大幅増益 (16/04/29)
2016/4/29
中国【石油・天然ガス】

 4月28日、中国石油大手3社が第1四半期の業績を発表した。下流業務で優位にあるシノペックが好調に収益を上げた高めたが、上流業務の比率が高いペトロチャイナと中国海洋石油の業績は下がった。

 シノペックの第1四半期の営業利益は123.14億元、前年同期の5倍になり、純益は90.25億元、前年同期比355.8%の増加になった。シノペックによると、低油価の下で、製油、営業・販売、化学がいずれも大幅な増益になった。特に製油部門は前年同期の赤字から黒字転換を果たし、134.4億元の経営利益(国有資産・国家資本の使用による生産・経営上の収益)を上げた。

 ペトロチャイナの第1四半期の親会社に帰属する純損失は137.8億元になった。四半期の純損失を計上するのは上場以来初めてになる。ペトロチャイナの欠損は主に上流探査開発部門によるものであり、今年第1四半期は国際油価の大幅下落の影響で、ペトロチャイナの平均原油価格は前年同期に比べ44.2%低い27.27ドル/バレルに下がり、探査・生産部門の経営損失は202.68億元に達した。もっとも、ペトロチャイナの中流・下流部門の業績は悪いものではなく、製油・化学部門は前年同期の赤字から黒字に転換し、153.26億元の経営利益を上げた。

 中国海洋石油は損益状況を未だ発表していないが、国際油価の大幅下落の影響で、第1四半期の石油・天然ガス販売収入は約246.4億元に止まり、前年同期より30.7%下がった。平均油価は32.54ドル/バレル、前年同期比39.1%下がり、天然ガス平均価格は5.69ドル/千立方フィートで、前年同期比14.8%の低下になった。
 
 (人民網 4月29日)