ロシアの次期大統領と目されているロシア第一副首相メドベージェフは15日、ロシアは対中国天然ガス輸出交渉に当たって市場原理に則るべきであると表明し、中国はこの問題につき自らの解決方法を見出すとともに天然ガス価格を確定しなければならないと指摘した。

中露両国は2006年に天然ガス売買に関する覚書に調印し、アルタイ天然ガスパイプラインを建設して天然ガスを輸送することが計画されている。しかし、中国石油天然ガス集団(CNPC)とロシアの国営天然ガス会社ガスプロムは天然ガス価格をめぐって折り合いがつかず、パイプラインの設計や施工は先延ばしになっている。ロシアは欧州市場向け価格よりも高い価格を打ち出しているが、中国側は受け入れることが出来ず、ロシア側に対し、価格決定に際しては中国の巨大で安定した市場に配慮するよう求めている。

なお、本来の計画では、ガスプロムが2008年に西シベリアのガス田と中国の新疆をつなぐアルタイ天然ガスパイプラインに着工し、2011年には完成して、年間300〜400億m3の天然ガスを中国に輸出することになっている。

(俄新網 RUSNEWS.China 2月15日・中国石化新聞網 2月18日)